2015年を振り返り・・・

サハラ砂漠=夢の時間と空間

アメリカ西海岸=太平洋航海プロジェクトはじまりの音

与那国島=3万年前の記憶と旅する

沖縄=サバニのセクシー曲線美

あしぶね・ワークショップ=笑顔を束ねて舟になる

今年も本当にたくさんの人にお世話になりました!
ありがとうございました!

2015年は葦船(あしぶね)を初めてペルーのチチカカ湖で作ってから20年目。
高知県から伊豆諸島まで日本で初めての葦船外洋航海をしてから10年の節目。
去年に設立した一般社団法人 ONE OCEAN も無事一周年を迎えた。
節目の一年が終わりを告げようとしている。

さぉ、新しい年明けに向けて出航だ。
みなさまにも、いい風が吹きますように!

一般社団法人 ONE OCEAN
 石川 仁
10334259_948706771870396_2421328116242655810_n
10372777_948706691870404_4430338164357738061_n941005_948707095203697_1096783141828293187_n10172786_946189498788790_2041169149158177246_n

『教科書が変わる!?日本人のルーツをさぐる旅』で放送されます。

3万年前の舟を復元したプロジェクトの模様が今夜NHKの番組の一部で放映されます。
設計と製作を任された思い入れのある舟です。
よかったら、ぜひ!

12月27日(日)午後7:30~午後8:43 NHK総合 
『教科書が変わる!?日本人のルーツをさぐる旅』

「日本人の原点」とも言える太古のご先祖さまの人骨が相次いで大量発掘!しかも骨からDNAまで取り出され、意外な新事実が判明!日本人のルーツをめぐる壮大な謎に迫る。

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-12-27&ch=21&eid=879&f=3822

12月12日 石川仁トークライブ&交流会@浜松365base

Microsoft Word - 文書 1 (2)「海の冒険の話 ~古代の船で太平洋を渡る~」

数千年前の古代から伝わる葦船(あしぶね)を復元し、大陸間を渡っていた可能性の検証の旅。現代の海族が語る心躍る海の冒険談! 最後の30分間はシーカヤック日本一周を終えたばかりの鈴木克章とのスペシャルトーク。海の旅から学んだことや海外の旅の爆笑体験を二人の海族が熱く語ります。

■日時:12月12日(土)
開場 13:30
講演 14:00
■場所:365BASE/静岡県浜松市中区曳馬2-1-2 http://www.365life-realestate.com/sharelife/detail/9

遠州鉄道助信駅から徒歩4分の場所です。駐車場は10台は用意しておりますが、なるべく公共交通機関やお車での乗り合わせをお願いします。

■入場:1,500円

■問い合わせ 自由参加ですがお問い合わせは鈴木まで。090-5620-1961 beachplant.project@gmail.com(鈴木克章)https://www.facebook.com/katsuaki.suzuki.5

■主催:ひるまのながれぼし /http://hirumanonagareboshi.hamazo.tv/
■共催 365BASE / ㈳ ONE OCEAN
冒険家  石川仁 プロフィール 1967年生まれ 一般社団法人 ONE OCEAN 代表 20歳から世界を放浪。サハラ砂漠をラクダと半年間単独2700kmの旅。アラスカでエスキモーと暮らし獣革舟の製作。南米のジャングルを800km丸木舟で河下り。標高3800mのチチカカ湖を120日間かけてアシ船で一周。古代の民族移動がアシ船で海を越えていた可能性を検証する国連の公式プロジェクトに参加。南米チリからマルケサス諸島までアシ船8000km、バルセロナから大西洋上のカボ・ベルディ諸島まで5000kmの航海。高知から伊豆神津島まで日本初のアシ船外洋航海。2012~13年ヨットで日本一周。現在は全国でアシ舟作りのワークショップの開催。アメリカから日本へアシ船による太平洋横断を計画中。

カムナ葦船プロジェクト・ホームページ www.kamuna.net

会場「浜松365BASE」

『365BASE』はアウトドアをコンセプトにしたシェア住居です。中庭にボルダリング(壁を登る)あり、42帖のアウトドアリビングあり、キャンプスペースありの多くの人が交わりライフスタイルの発信ができるアウトドア村です。海あり山あり街ありのアウトドアの街・浜松らしい空間!!365BASEの理念『人生とはあなたが出会う人々であり、その人たちとあなたがつくるもの』。

365BASEが気になっている皆様、アウトドア仲間を求めてる皆様、どうぞこの機会にお越し下さいね。

365BASEホームページ http://www.365life-realestate.com/sharelife/detail/9

トークライブ後に冒険家石川仁を囲んでの交流会をします

■時間 16:30~20:00

■交流会:1000円(場所代光熱費と食事代)

バーベキュー台と炭を用意してあります。
自分の食べたい食材、飲みたいドリンクを持ってきて下さい。
持ち込み大歓迎!!

今後も使用させて頂きたいスペースです。
ゴミも持ち帰りましょう。

■問い合わせ 090-5620-1961 beachplant.project@gmail.com(鈴木克章)https://www.facebook.com/katsuaki.suzuki.5
■主催:ひるまのながれぼし /http://hirumanonagareboshi.hamazo.tv/
■共催 365BASE / ㈳ ONE OCEAN

「人類最古段階の長距離航海」を再現する プロジェクト

KIMG0355 (2)

 与那国島で3万年前の舟を復元してきた!
といって、意味が通じるだろうか?
僕自身も3万年前といってもピンと来ないし縄文時代がモダンだという感覚には到底たどり着けるはずもないのだし。
でも、どうやら人類学、考古学の世界では3万年以上前に人類が海を越えて日本列島に移り住んだことが近年の研究でわかっているというのだ!
じゃー、3万年前の舟を復元して実際に航海を再現しようじゃないか!という博物館の研究チームのプロジェクトが立ち上がった。。
簡単に言うとこんな感じだが、本当は世界的に注目されている大真面目な研究だ。
人類学、海洋民族学、海洋考古学、古海洋学、分子人類学、集団生物学、進化人類学、行動生態学、シーカヤックの第一人者、カヤックビルダーの第一人者、探検家、冒険家・・・。日本中のその道の一流の専門家が参加している。
何しろ人類最古の舟を再現して台湾から与那国までの100km以上の海を渡り旧石器時代の時間に触れようとするのだから。
丸木舟、獣皮舟(動物の皮で作る舟)、竹イカダなど先住民が使っている舟が候補に挙がるなか、道具を使わずに長距離航海が可能な葦船(あしぶね)が第一候補となり葦船の専門家の僕が製作者として実際に復元することとなった。
3万年前の舟を復元するのに条件が二つ。一つは現地で手に入る材料を使うこと。もう一つは当時あったとされる道具(簡単な石器や貝殻など)でつくれることだ。
その上で古代の舟を設計しなければならない。責任は重くのし掛かる。
与那国で取れる船の素材は「蒲(ガマ)」を選んだ。秋の終わりにフランクフルトのような穂で有名なあれだ。葦よりも浮力があり手で簡単にちぎることができ与那国の湿原に見渡す限り群生しているのが決め手となった。
そのガマを束ねるのが植物、与那国文化に詳しい地元の方が教えてくれたツタだ。半分に割けば扱いもよく、十分な強度がある。
ガマは十分な浮力があるのは去年実験済み。
あとは、ツタでどうやって船に仕上げるかだ。半年以上考え続けた結果あるイメージが頭で出来上がっていた。ポイントはツタの結び方。いかに強く縛れるか、ゆるまないか、切れないかが重要だ。
あとは葦船つくり20年の経験を駆使し実際に組み上げてみればわかる!
浮かべてみればわかる!
失敗を恐れずまずはやってみる!

12112041_920867924654281_6521376083330630381_n
12208307_920867734654300_3958214637742974341_n
12195977_920868221320918_8024559029887520683_n
3日間かけて試行錯誤の結果、葦船「ナーマ」が誕生した。
地元与那国の祭事のやり方で進水式が執り行われた。
透きとおる無垢の海に古代のロマンを滑らせる。
見事に浮かんだ!
11026212_920868204654253_5460391382512064217_n
12195977_920868211320919_4888033960021322750_n
十分な手ごたえだ。改良の余地はあるものの海を渡れる実感に触れた。
それから、5日間漕ぎ続けいろいろな実験を繰り返しデーターを取った。
草を束ねた古代の舟にまたがって、透明感のある空、海、風に抱かれるのは悪くない。しかも、それが歴史を紐解くことになるのであればなおさらやりがいがある。
今回の旧石器時代の舟作りの再現で僕が感じたことは、おそらく3万年前も今も人間の持っているポテンシャルは変わらないんじゃないかということだ。
限られた条件の中で目標に向けて試行錯誤を繰り返し達成していく。
それは、今も昔も未来永劫変わるまい。
ロマンはエネルギーだ!
そう感じた与那国タイムスリップ・プロジェクトは幕を閉じ、来年までまた計画を練る日々へと姿を変えた。
また、会おう与那国!
来年はこの舟に改良を加え新たな3万年前の古代の舟で与那国から西表島まで漕ぎ渡る計画だ。

*このプロジェクトは現代科学博物館人類学海部陽介氏が提唱する「人類最古段階の長距離航海」を再現する プロジェクトです。
12208433_920868217987585_1971787705882529189_n

『楽々浦弁天葦舟まつり』

1620444_948707485203658_2956028817180725490_n
但馬で生まれた葦舟、
「神之鳥(こうのとり)」
船台も、
立札も、
生花も、
ああ、喜んでるのが伝わってくる!
但馬で新しい「まつり」が生まれた。
『楽々浦弁天葦舟まつり』の息吹が聴こえる!

写真上:塩見秋夫
写真下:石川 仁
1914185_948707541870319_4708182908467263450_n

海族になろう!葦船作りPECKID’Sキャンプも無事終了!

11218764_861434960631172_5778184817860332272_n

富士山の麓、ふたつの新しいあしぶねが誕生しました!
いつものように完成前に一人ひとりに船の名前はなににする?と、みんなに聞いて回る。
すると4歳の女の子の番が来ていきなり、
「のってぃーのモテキ」と、大声で発表!
参加者は大爆笑の素晴らしい命名!
のってぃーはスタッフの男の子で子供たちに大人気だったのを絶妙に表現!
同様に、もう一艘も
「和尚のwhite love」
と、笑いと共に決定。
そして、誰もが初めて作ったあしぶねがすーっと、精進湖に浮かぶ。
子供も大人もおおきな歓声で手をたたき満足げに瞳を輝かせる。
慣れないながらも、水に浮かぶ喜びが次々とこぼれては湖に伝わる。
それが、うれしい。
そこが、楽しい。
最後にはこの時期には珍しく、雲の中から富士山がフワリと顔を出した。
写真 PEC KID’S・のってぃー、若松節12027567_765775613531637_1396741578647689089_n

12036654_765775836864948_8597395299042930598_n

12036836_765776290198236_6824129852722237611_n

 

12003389_861431437298191_1195944230021926847_n

12037979_765777220198143_3166711491336786748_n

12002780_861436730630995_5238556474004734888_n12004904_861435577297777_5061827048413070258_n

ピッコンあしぶね祭りin江戸川

いよいよ、今週日曜日にあしぶね作りながらの持ち寄り宴会「ピッコンあしぶね祭りin江戸川」やりますよ!
今回の特別ゲストとして約4年間かけてシーカヤックでの日本一周を2週間前に達成した鈴木克彰と、20年間エスキモー猟師の伝統を学び続ける高沢進吾がアラスカ帰りで参加!
二人のかもし出す海の香りを酒の肴に、海の話を耳の肴にグビグビどうぞ!
ちなみにピッコンあしぶね祭りの「ピッコン」ですが、僕の座右の銘の一つであります。意味はというと、
僕は何かを選択する時に心の真ん中が
「ピッコン!」
と鳴る方を選ぶようにしてます。
頭で考えると、
「それは駄目だろう。」「まず、無理だな。」
となるんですが、なるべく心がピッコンとときめく方を選ぶんです。
そうするとホントに欲しかったもの、ホントに食べたかったご飯、ホントにしたかったこと、ホントに生きたかった人生に囲まれるような気がするんです。
選んでしまえばきっとなんとかなるんです。
「ピッコン!」って音がチャーミングだし。
ということで心が「ピッコン!」となったひとは大好きな友達と大好きな飲み物と大好きな食べ物と大好きな遊び道具を持って江戸川へどうぞ~!
大好きな敷物も忘れずに!1660480_948707405203666_7906151455404966252_n

東北の地でヨシ舟誕生!

東北の地でヨシ舟誕生!
「北上の箱舟」と名付けられた。
ちなみに北上川一体はアシとは言わずみながヨシと言う。
茅葺きの会社が協力してくれて扱いやすい素直なヨシで作り上げた舟は美しくしなやかだ。
進水式が終わり、みんなで一通り試し乗りを終えるとあみだくじで2人のチームを作り10チームで競うヨシ舟レースを開催することに!
モンゴル人が参加していたため第一回北上川葦船国際レースと大げさな名前をつける。来年以降も続けるつもりなのでこれでいい。
レースとか競争と名付けると俄然血がたぎるのは人の常である。
さっきまで、アイスを食べてた奥様がパドルを握り締め鼻息ブンブンだ。
笑顔だが、目は決して笑っていない。
レースは真剣勝負!ましてや優勝すれば真夏のバカ暑い中で誰もが望む
「キンキンに冷えたビール」
が、賞品としてもらえるのだから本気度が離れていても伝わってくる。
ルールは簡単。
岸から25mほど離れたペットボトルのブイを回って戻ってくる時間を競うタイムレース!
さぁ、よーいドーン!
インチキするグループもいたし、ヨシ原に舟を突っ込む者、座礁して立ち往生するもの、とにかく誰もが熱い!真剣だからこそマジで笑える!
その中でも負けん気が強いモンゴル出身の2人は気迫が朝青龍のようだ。
結局、優勝者はボルド(モンゴル)とアイリちゃん(日本)のペアー!
賞品はキンキンに冷えたビール!(ほかの人はぬるい麦茶)
モンゴル相撲のチャンピオンのボルドと茅葺き職人のアイリちゃんはかなりの本気モードでダントツ1位!
俺とスギちゃんチームは残念ながら準優勝。
まだまだ復興の終わりが見えない北の大地でのヨシ舟作りは、賑やかに笑い声が空に抜ける宝物のような時間だった!

IMG_1080IMG_1083IMG_1091IMG_1095写真 2negi 283 (2)

negi 247

IMG_1581

 

 

 

 

「吉野川の葦で最古の船を造るワークショップ」1日目

「吉野川の葦で最古の船を造るワークショップ」
藍場浜公園でどどーんと始まった!
なんと、ご当地キャラの「ゆずがっぱ」も一緒にあしぶね作りに参加!
おいおい、かわいい!
今日の夕方には完成!
明日は乗船会!
おー!
11236549_857193571021717_6253012596325352183_n

11667347_857193527688388_2855929134311063046_n

11707646_857193621021712_3596634454716085289_n

11709839_857193727688368_3416181744620932456_n