熊野あしぶね祭り2015

先週末、熊野あしぶね祭りがすっかりいい感じではじまり、
汗と笑いと山と川と舟が束になり、輪になり、舞い上がった!
今年で6年目のあしぶね作り!
1艘は人が楽しむ為に、もう1艘は本宮大社のお祭りで使う奉納用に。
ああ、熊野の山のイブキと川のキモチが歌う!
一日目は船作り。
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二日目は川遊び&奉納用の船作り。

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そして、三日目は10kmの熊野川下りだった、そう念願の!
いつか本宮大社から新宮・速玉大社までを昔のように舟でつなごう!
そんな思いで始まった熊野のあしぶねつくりだが、
浅いところは水量が少ないため本宮からの川下りは毎年諦めていた。
水深20cmとなる浅瀬が10箇所以上あり、ふねが止まれば100mも人の手で引かねばならない。濡れたあしぶねはずっしりと250kg以上の重さとなり下るには困難を極める。
でも、今年は違った。
水量は少ないが無理は承知で川を下ってみよう!
と、雨降りにも関わらず有志が集る。
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熱い。
1艘のあしぶねと色とりどりの4艘のカヌーとSUPが熊野川に舞った!
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10kmの行程のうちあしぶねを引いた距離は合計2kmは超えただろうか、ドライスーツのため汗だくで川に頭をつけて冷やす者もいる。
4時間で目的地の宮井まで漕ぎきる。引きずりすぎてあしぶねを縛るロープが何本も切れていた。それでも清々しい。
今年はここまで。
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もちろん反省点も少なくない。
でも、諦めずに下った満足感に触れた感じが手にちゃんと残っている。6年越しだ。
来年は熊野本宮大社から熊野速玉大社まで下ろう!
誰もが夢を引き寄せた。
その途端に動き出す。
翌日には新宮の田岡市長、市議会議員、地元のカヌーイベント代表の方々と話しがトントンと進んだ。
どうやら来年、熊野本宮大社から熊野速玉大社までの約30kmをあしぶね、カヌー、和船などが熊野川を下るイベントに大きく膨らみそうだ。
思いはつながる。
果たして熊野川が呼んでいるのか。
たわわに流れていた熊野川を取り戻したい気持ちを真ん中に据えて、思いが集うだろう。
名づけて、
「熊野川・清流復活プロジェクト」

第一回 熊野あしぶねまつり

第一回熊野あしぶね祭り
スケジュールの詳細はこちら
解説
奈良県大峰山脈の辺りに源を発し和歌山県と三重県との県境に沿って流れ、太平洋・熊野灘に注ぐ熊野川。
もともと川の参詣道と言われ熊野本宮大社と新宮速玉大社はたわわな水が力強く流れていた熊野川を舟で行き来してた。
これは黒潮豊かな紀伊半島を行き来する「海の民」と、深々と称える森を行き来する「山の民」の文化を交える川でもあり、生活、交通、信仰の中心となっていた。
ところが75年前の九尾ダムの建設を皮切りに次々とダムが建設され、現在本宮大社のある辺は水深が30cmにみたない場所もあるぐらい水量が激減している。
いつかまた熊野川にたわわな水が戻ってくるように願いを込めて6年前から葦船作りのイベントを毎年開催することとなる。
熊野あしぶね祭り代表の高栖浩史さんは、
「山の荒廃やダムにより熊野川の水量に影響している。葦船のイベントを通して川の参詣道を復活できるくらいの熊野川を目指し、関心を高めてもらいたい」
と、話す。
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お祭りのシンボルになるのが古事記にも登場する最古の舟であり、水を浄化し、子供も大人も関係なく参加できて環境にやさしい乗り物「あしぶね」。
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この舟でいつか熊野川を下ろう。
そして年に何回かでも熊野川のダムを放流し舟で新宮から本宮まで昔のように舟で行き来できるようにしよう。
そんな願いを込めて2010年から葦船作りのイベントが始まった。
人が乗れる川下り用のあしぶねと熊野本宮大社奉納用のあしぶねを2艘づつ計10艘の葦船を作り上げている。
毎回地元や県外から来た子供から60代まで30人を超える参加者で船作りが行われている。
今までは水量が少なく葦船を作るだけで川を下ることはなかったのだけれども、今年はじめて本宮から新宮まで行ってみようとなった。
日時は舟作りが5月2日、乗船会と奉納用の舟作りが3日、新宮までの川下りが4日となる。

熊野川への思いがまた大きく一歩近づくに違いない。
船霊

第一回「熊野あしぶね祭り」 5月2日(土)~3日(日)開催

熊野あしぶね祭り詳細が決まりました!
今年6年目になる熊野本宮でのアシ船つくり!
今年から「熊野葦舟プロジェクト」から「熊野あしぶね祭り」となり新たな思いで開催されます。
悠久の時間を色濃く残した熊野で葦船に乗り、川をなでる風を頬に受けてみませんか?

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第一回「熊野あしぶね祭り」
5月2日(土)~3日(日)開催

和歌山県・熊野本宮にてアシ船のお祭りを開催します!
あしぶね作りの第一人者石川仁氏を招き、古代船「アシ船」をみんなで作って乗って熊野川で遊ぶお祭です!
悠久たる熊野の自然を自分でつくったアシ船で体験してみませんか?

日にち:5月2日(土)~3日(日)
場所:JAみくまの本宮支所横 駐車場 和歌山県田辺市本宮町本宮428
料金:12,000円 参加料・宿泊料込み(食事代、温泉代別)
※前日入り、延長1日につき+4,000円
※2 熊野在住の方の参加費は主催団体がが負担しているので宿泊される方のみ4000円。
アクセス:
■大阪方面から
☆JR紀伊田辺駅下車龍神バスで2時間
本宮大社前下車(0739-22-2100)
☆高速バス白浜エキスプレス大阪で約3時間
紀伊田辺駅前下車のち龍神バスで本宮へ(JRバス06-6371-0111)
■名古屋方面から
☆JR新宮駅下車 熊野交通バスで熊野大社前下車1時間20分(0739-22-5104)
■東京方面から
☆羽田~白浜 JALで1時間 明光バスに乗り換え本宮大社前下車 約1時間
☆高速バス 横浜駅東口、新宿駅西口、池袋東口
、大宮駅西口から新宮駅前下車(三重交通059-229-5555)JR新宮駅から熊野交通バスで熊野大社前下車1時間20分

スケジュール:
〇5月2日
13:00~18:00 葦船作り
18:00~19:30 食事、お風呂(温泉)
19:30~22:00 懇親会
〇5月3日
8:00~9:00 朝食&移動
9:00~12:00 葦船乗船会&奉納用葦船作り
12:00~13:00 食事
13:00~15:00 乗船会&奉納用葦船作り
15:00~15:30 片付け、終了
※翌日5月4日は、オプションで熊野古道、熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)参拝のツアーあり。

もしくは、本宮から新宮・速玉大社まで葦船で下る予定もあり。
4日 9時~17時 集合場所 持ち物:飲み物、弁当、濡れてもいい服装、着替え、タオル、帽子 詳細はお問い合わせください。
〇申し込み こちらの問い合わせフォームからお申し込みください。
参加申し込みフォーム
〇問い合わせ 090-9345-5370 石川
〇主催 熊野あしぶね祭り実行委員会・一般社団法人ONE OCEAN

石川 仁さんの写真
石川 仁さんの写真
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