海族便り~出航!そして池島へ~

海族便り~出航、そして池島へ~

旅の始まりは突然だ。
準備する回転数とあたふた感が遠心力となり、ある一定の力に達した時まさに解き放たれる。

朝からペルー仲間の梶谷ファミリーが見送りに来てくれた。梶やんはバカうまイチゴ農家で穫れたてイチゴを山ほど差し入れてくれた。

梶やん登場でホッと一息。一人では出来なかったマストに登り、トンビがとまって曲げた風見と滑車とジブファーラーのグリスアップ!
ジブセール(船首で上げる三角帆)を高々と上げる出航準備完了!
あぁー、うれしい~!
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新しく交換したセルモーターのおかげで一発でエンジンがブルンとかかる。
あぁ、スッキリだ~!
何だか、「ちょっとそこまでいってくるぜ!」とでもいうような軽い感じだ。
ロープをポンとはずし、アマナ号に乗り込み舵を握る。
彼女と梶谷ファミリーが手を振る。
出島の桟橋から少しずつ離れて行く。

さぁ、出航だ!

お世話になったヨットマンの皆様、長崎の仲間の皆様、本当にいろいろありがとうございました!
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長崎港から外海に滑り出し帆を上げる。

海面がキラキラだ。

北西の風は柔らかくやさしい。

飛び魚が船を軽々と抜かして飛んでいく。

また、旅が始まる!

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海族便り ~船底塗装2日目~

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「じんさん、好きな事は何ですか?」
と聞かれると僕はいつも、
「初めての体験です!」
と、答える。
そう、「生まれて初めて」が大好物なのだ。
初めて食べた○○!
初めて見た○○!
初めて盗られた○○!
初めて触れた○○!
体験主義の僕は「初めて」に出会うと、

どうしようどうしょう?どうなるどうなる?ドキドキワクワク!鼻息ブンブン!目がギンギン!となる。

そして今日は初めての船底の塗装!
となりました、ハイ。

船底用のペンキは特別な塗料で自己研磨型もしくは自己消耗型はたまた、自己破壊型と呼ばれている。これが人間だったら「だ、大丈夫か!」と言いってあげたくなるなんとも怪しく危なっかしい液体だ。
簡単にいうと、海水の中でペンキが石鹸のように少しずつ溶けていき、貝や海藻などが着いても一緒に落ちてしまうというもの。

これを昨日磨きに磨いた船の底に二回ほど塗りたくりる。

プロペラはプロペラで「ペラクリン」というわかりやすい名前の塗料を塗る。
こちらは、シリコン系特殊合成樹脂系で、蓮の葉の表面 のように水を弾く性質があるため、海中生物が滑り落ちる! という訳も分からず、「おお、スゴい!」と納得する説明だ。

こちらも、6時間おきに下地処理+2回塗りで2日がかり。

塗るのは、どちらも普通のペンキと同じで、
(行きのバスに携帯電話を忘れ誰とも連絡できずに困る以外)特にドラマもなく無事に終了した。

お疲れさまでした。

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海族便り ~船底塗装1日目~

海族便り ~アマナちゃん船底塗装~

船を上げるとアマナちゃんの全容が。
さぁ、これから愛情込めての春化粧!

まずは、高圧洗浄機で全身シャワーから!

今日は藤壺取りのあとカミヤスリで削りに削ってスベスベ肌を目指します。

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海族便り~軍艦島より~

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アマナ号の船底塗装のため、去年の秋からお世話になった茂木港から長崎サンセットマリーナへと滑る海の上!

ああ、これこれ!

この感じ!

帆をあげ、風をはらめば、

ああ、これこれ!

グッとくる!

船底塗装は、フジツボや海藻などが船底に着かないように一年に一遍塗り直す船の春化粧。

軍艦島は、もはや遺跡だ。
生活の匂いがかさぶたのようにガサガサしている。

時間に取り残された島は、いま若者を中心ににぎわっている。

写真1軍艦島

写真2これは海苔の養殖ではなく、8ヵ月繋いでいた錨(イカリ)をあげてるとこ。

写真3見送りにペルー仲間のKAJITANIファミリー!ここ茂木港近くでイチゴを作ってて、差し入れてくれた。マジ、バカうま!世界一!

写真4ありがとう、茂木港!

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石川仁さんのお話を聴く会@ティア長崎

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石川仁さんのお話を聴く会@ティア長崎

日時:4月26日金曜日15:30〜17:30(お話会) 18:00〜(懇談会&お食事会/会場調整中)

場所:ティア長崎銅座店 住所:長崎市銅座町6-24ビクトリア・イン長崎2F
TEL 095-828-2984
http://www.tia-nagasaki.com/

料金:フリードリンク500円+投げ銭(応援代or感動代)懇親会は別料金です。

現在、ヨットでの日本一周中の冒険家の石川仁さん。古代船あし船での航海のお話やラクダでのサハラ砂漠の旅、ジャングル丸木船の旅などのお話、自然から学んだ人生観、哲学などを対話しながらお話して頂きます。また、将来やりたいことや夢にむかうためのコツも教えてくれるそうです。おおいに夢を語り合いましょう!

問い合わせ
kamuna.ashibune.project@gmail.com

石川仁講演会@長崎シビックホール

石川仁講演会@長崎シビックホール

日時 4月20日18時〜

場所 長崎シビックホールにて

僕の友人で「カムナ葦船プロジェクト」主宰の石川仁さんのお話会を開催します。

ペルーに伝わる葦船の製法で、これまで世界のあちこちで航海を重ね、太平洋横断をめざしている仁さん。
超絶的な冒険談をうかがい、地球に生きているとはどういうことなのか、みんなでシェアする時間を持ちましょう。
こんな生き方もあるんだ〜、と、若い人には目が覚めるようなお話が聞けるとおもいます。

長崎シビックホール http://www7b.biglobe.ne.jp/~civichall/info.html

担当 KUBOTA

海族便り〜茂木港再会〜

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港の入り口で背伸びをして奥の奥を目を細めて見ると幾重にも重なる漁船の向こうに泊めてあるアマナ号がいた。

岸壁に立ち、目の前の相方の船底は、わかめとフジツボが賑やかに揺れている。

ロープを手に取ると、手繰り寄せた分だけ近づいてくる。
ポンと乗る。

そうそう、これこれ!
この海の上の足元が揺らぐ安心感。
そこがいい。

出航までにやることは山ほどある。
船底の掃除、セルモーターとオイルバイブの交換、回転計の修理、航海灯の交換、オーニング(日除け)の取り付け、オイル交換、ジブセイルの補修‥‥。この準備が楽しい。この時間がうれしい。

来月、韓国での葦船学校から帰ったら出航するつもりだ。