海族便り~出航、そして池島へ~
旅の始まりは突然だ。
準備する回転数とあたふた感が遠心力となり、ある一定の力に達した時まさに解き放たれる。
朝からペルー仲間の梶谷ファミリーが見送りに来てくれた。梶やんはバカうまイチゴ農家で穫れたてイチゴを山ほど差し入れてくれた。
梶やん登場でホッと一息。一人では出来なかったマストに登り、トンビがとまって曲げた風見と滑車とジブファーラーのグリスアップ!
ジブセール(船首で上げる三角帆)を高々と上げる出航準備完了!
あぁー、うれしい~!
新しく交換したセルモーターのおかげで一発でエンジンがブルンとかかる。
あぁ、スッキリだ~!
何だか、「ちょっとそこまでいってくるぜ!」とでもいうような軽い感じだ。
ロープをポンとはずし、アマナ号に乗り込み舵を握る。
彼女と梶谷ファミリーが手を振る。
出島の桟橋から少しずつ離れて行く。
さぁ、出航だ!
お世話になったヨットマンの皆様、長崎の仲間の皆様、本当にいろいろありがとうございました!
長崎港から外海に滑り出し帆を上げる。
海面がキラキラだ。
北西の風は柔らかくやさしい。
飛び魚が船を軽々と抜かして飛んでいく。
また、旅が始まる!