海族便り~象潟港より~

ピカピカのワイヤーがついに届いた!

早速マストにスルスル登りサッサと取り付ける。
なんと見事にバッチリだ。
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師匠にもらったテンション・ゲージできっちり計りバランスよくワイヤーを張る。

作業が終わり、晩飯の用意をしていると夕焼けが何も言わずに勝手にとんでもないことになってるじゃないか!

しかも振り向くと鳥海山の麓から大きな虹のアーチがドーン!

雨上がりのショータイムはいつもドラマティックで突然だ。

オレンジから目を離さずにギューッと伸びをした。

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海族便り~酒田港から象潟港へ~

マストの切れたワイヤーをロープでガッチリと補い、思い切って今朝出航した。
発注したワイヤーは35年前の古い物で在庫がなく新しく作ってもらわなければならない。
まだ何日かかかりそうだ。
ヨットの先輩方に相談すると、セールはあげられないが風がなければエンジンでいけるだろうとアドバイスをもらう。

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当たり前だが、海の上はホッとする。

3日前から、安房葦船プロジェクトのキラ ちゃんが千葉県から遊びに来ている。
ようやくヨットに乗れてよっぽどうれしいのか、せわしなく船首と船尾を行ったり来たり写真をバチバチバチバチ。

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目の前には海越しに鳥海山が雄大に裾野を広げている。
頭を隠しているが、逆に晴れてたらどんなだろうと想像するのも悪くない。

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写真 ワイヤー代わりに補強したロープ。

写真 海越しの鳥海山。

写真 JR羽越本線の電車が何時に目の前を通るか時刻表で調べる鉄道マニア約2名。

海族便り~酒田港より~

切れたマストのワイヤーのトラブルで皆様にご心配おかけしました。

到着後ヨットの先輩の、岩瀬さん、田中師匠、長崎の先輩方はじめいろいろな方々にアドバイスや助け舟を出していただき、まさに シーマンシップを肌できっちり感じました。
お陰様で、新しいワイヤーを発注でき、航海が続行できます。
応援してくださってる皆様本当にありがとうございました!
大きなトラブルではありましたが、ケガもなく無事に港まで着くことができたこと、多くのことを学べたことをうれしく思います。 ただ、これをラッキーなこととはせず、未来 へとつづく航海の警鐘として受け止めたいと 思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

カムナ葦船プロジェクト

石川 仁  森重 公治
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海族便り~酒田港到着~

無事に酒田港に到着しました。 切れたワイヤーの代わりにスピンポールのハ リヤード(マストからロープ)を変わりに張った。 幸いマストは倒れることなく、2人ともケガ もなく港に着いてホッとしてます。 ご心配おかけしました。

少し休んでこれからの動きを考えることにします。

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マストのワイヤーが切れた!

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応急措置をして酒田港へ。

太平洋の真ん中じゃなくてよかった。

映画「コン・ティキ」

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コンティキ号漂流記の著者で知られるトール・ヘイエルダール博士は、僕の師匠の師匠だ。
つまり、僕は孫弟子に当たる。
彼は、葦船「ラーⅡ号」で大西洋横断に成功している。
そんな彼の最初の偉業が映画になり、只今上映中です。
民族移動の証明のためイカダで太平洋を越えていく海洋冒険映画「コンティキ」をぜひ体験してみてください。

僕もおすぎとピーコみたいに、初めて映画にコメントしました!(かなりうれしい!)
http://www.kontiki.jp/comments.html

written by Jin Ishikawa

海族便り~新潟港へ~

名高き信濃川をさかのぼる!
新潟スゲー大都会!
カッケー!

アマナちゃんも満足げ!

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新潟海洋帆走クラブにネットを通して係留をお願いすると快諾してくださった。
わざわざ、理事の斉藤さんと広報の服部さんに出迎えて頂いた。
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クラブで作られたという地図(お風呂や食堂、スーパーマーケットなどが描かれてある)や案内のパンフレットもご親切に持ってきてくださっり、そのあと燃料を買いにわざわざ車を出して頂くという有り難さで幸せ気分夢心地。

先ほども、会員の松原さんが新潟名物の笹だんごをお土産にくださり、
「ようこそ、新潟へ!」
と、わざわざ訪ねてくださった。
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素晴らしすぎる!

ああ、日本に生まれたことを誇りに思えるなぁ。

新潟海洋帆走クラブの皆様ありがとうございました!

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川にロープを浸して塩抜きをした。ついでにスタンの狭い物入れに入って、中までお掃除お掃除!
スッキリしました!

海族便り~能生港より~

とにかくミラクルだった!

翡翠の街、糸魚川。

港に着きしげさんと軽油20リットルの缶を2つブラブラさせて買いに行くが、歩いて30分と言われショックがデカいく呆然。
そんなところへ、たまたま通りかかった軽トラの兄貴がノブさんだった。
「乗ってきな!」
の一言で問題解決、天使降臨!
ノブさんは、大工さん&サーファーの若い衆頭で地元の顔の方だった。

話の流れで葦船のことを話すと、
この街にも縄文式のカヌーを作ってる男がいると早速電話。
それが、翡翠職人の山田さんで、夜ヨットで4人で飲む事に!
夜中までガッツリ飲みで意気投合。
せっかくだからと、明日の夜は、葦船のことを仲間に話してくれと居酒屋でのお話飲み会も決定。
しかも、昼間は山田さんが糸魚川を案内してくれるとのこと。
ああ、翡翠の神様が微笑んでいる!

翌日も、微笑みはつづいた!
山田さんの案内で朝から道の駅のカニ屋さん伝宝丸で朝飯がわりにズワイガニをひとり二匹づつ頂き、バリバリ食べて腹一杯!

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山田さんの縄文カヌーと翡翠の作品をみて、お宅でカレーをご馳走になり、長者ヶ原遺跡、名所の親不知を案内してくれそのまま居酒屋へ!
地元網元直営のお店ででるメニューがこれまた素晴らしすぎる!

天然岩ガキ、天然モズク、天然鰻の天然だらけの昇天タイムから始まった!
集まって頂いた糸魚川のノブさんの仲間の方々も葦船の冒険譚を喜んでくれ意気投合!
こうしてめくるめく有り難すぎる糸魚川の時間が過ぎていった。

ノブさん、山田さんはじめ糸魚川の皆さん、ありがとうございました!
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