海族便り~能生港より~

とにかくミラクルだった!

翡翠の街、糸魚川。

港に着きしげさんと軽油20リットルの缶を2つブラブラさせて買いに行くが、歩いて30分と言われショックがデカいく呆然。
そんなところへ、たまたま通りかかった軽トラの兄貴がノブさんだった。
「乗ってきな!」
の一言で問題解決、天使降臨!
ノブさんは、大工さん&サーファーの若い衆頭で地元の顔の方だった。

話の流れで葦船のことを話すと、
この街にも縄文式のカヌーを作ってる男がいると早速電話。
それが、翡翠職人の山田さんで、夜ヨットで4人で飲む事に!
夜中までガッツリ飲みで意気投合。
せっかくだからと、明日の夜は、葦船のことを仲間に話してくれと居酒屋でのお話飲み会も決定。
しかも、昼間は山田さんが糸魚川を案内してくれるとのこと。
ああ、翡翠の神様が微笑んでいる!

翌日も、微笑みはつづいた!
山田さんの案内で朝から道の駅のカニ屋さん伝宝丸で朝飯がわりにズワイガニをひとり二匹づつ頂き、バリバリ食べて腹一杯!

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山田さんの縄文カヌーと翡翠の作品をみて、お宅でカレーをご馳走になり、長者ヶ原遺跡、名所の親不知を案内してくれそのまま居酒屋へ!
地元網元直営のお店ででるメニューがこれまた素晴らしすぎる!

天然岩ガキ、天然モズク、天然鰻の天然だらけの昇天タイムから始まった!
集まって頂いた糸魚川のノブさんの仲間の方々も葦船の冒険譚を喜んでくれ意気投合!
こうしてめくるめく有り難すぎる糸魚川の時間が過ぎていった。

ノブさん、山田さんはじめ糸魚川の皆さん、ありがとうございました!
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海族便り~懐かしい風~

我が船のトイレ事情に新しい、いや懐かしい 風が吹いた。

トイレットペーパーを買いに行ったのだが手 にして帰ってきたのは、ちり紙だった!

そう、昭和40年代まではよく見かけていた あの四角いちり紙だ。

まだ、生きていてくれたか!

つらい時代によくぞここまで‥。

和式のぼっとん便所の便器の横の籠に静かに 積まれたちり紙。

あぁ、初恋のあの娘はどうしてるだろう か‥‥。

ちり紙のパッケージには、

「ソフトママさん」

と、優しく書いてあった。

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海族便り~大山を望む~

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180万年前から火山活動を始めていたという 鳥取県大山(だいせん)。

日本列島にある山の中でもかなりのおじい ちゃんの山だ。
「富士山や白山なんて孫のようなものよ。赤 ん坊の時はワシがオムツを変えてあげたんじゃ」
と、大山は言うに違いない。

そんなBIG MAUNTAINを一日中右手に見ながら海を舞う。

アビームの風がまったく心地いい。

時速4マイルの風の旅。

石川仁

海族便り~奥出雲より~

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奥出雲の102歳になるおばあちゃんの話を聞きに行った。

百年の歴史が声となって耳に触れる様が心地よい。

安来節を燦々と歌ってくれた。
まだまだ艶がある。

玄関にはおばあちゃんが最近書いた書が飾ってあった。

「私は嫌いなものがないの」

小さな豆大福をペロリと食べた。
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海族便り~三隅から温泉津へ!

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葦船副船長のしげさんがペルーから帰国した。 去年に引き続き、日本一周の相棒として千葉県南房総まで、共に学び、共に笑い、共にいがみ合い、共に泣き、共に感動していくだろう。

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パサール満月海岸で1年振りに再会。 お互い禁煙が続いていることを喜んだ。

パサールの仲間たちに旅立ちを告げる。 ひとりひとりと胸を合わせ背中を叩き合いな がら再会を固く約束し、ゆっくりと港にむか う。

「いい旅を!」

と、誰もがいった。

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