海族便り~小名浜港より~

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おいらも、今回はさすがにへこんでる。

エンジンのトラブル。

まただ。

トラブル、トラブル、トラブル。

いったい何度目だろうか。

いったい何が起こってるんだ。

人間万事塞翁が馬、寄せては返る波のように喜怒哀楽が人生の彩りを‥‥。

もちろん頭ではわかっている。
これにも意味があるのはわかってはいる。
でも、さすがに辛い。

23日に福島第一原発沖を渡りここ小名浜港に辿り着いた。

そして、5日が過ぎた。

相馬港からここ小名浜港まで60マイルを越える12時間の航海だった。
福島原発付近でエンジントラブルやセイルのトラブルで入港できる港などなかった。

やっぱりずっと心配していたんだと思う。

実は航海中に青森で載せ替えたエンジンは、回転数が上がらず白煙を吹き出し息も絶え絶えだった。

どうにか小名浜まで盛って欲しい。
静かな風も向かい風なため、セーリングでは着くことは不可能だ。
今回はエンジンに頼るしかない。

石巻で東北ヤンマーにお願いしたからキッチリ整備されていると信じていた。いや、信じたかった。

でも‥‥。

俺もしげさんも白煙を吹く度に会話が止まる。
排水に油が混じり、いたずらに海を汚してる。

ごまかしごまかし、福島県小名浜港に神経衰弱をたぐり寄せるように到着。

単純にホッとした。

そして、
翌朝24日4時30分。

エンジンがかからなかった。

予感はしていた。
やっぱり、
と、つぶやいたかもしれない。
しげさんと目が合う。
苦笑しか選択しなし。

それら地元のエンジン屋さんに整備をお願いすると、簡単に頼むよりまずは自分でなおしてみな。
とアドバイスを教えてくれた

教えてもらった通り、燃料の不具合をチェック。
圧力ポンプからどうしても燃料が送られてしない。

自分でいじる限界を感じた。いわきマリンさんに整備お願いした。

どうやら、このエンジンは元々状態がよくないとの冷たい言葉が現実感なく耳を通り過ぎた。

そして、今日で5日目。

まだ、直っていない。