生まれて初めてスエットロッジ

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歩くんが誘ってくれチューマッシュ族のリザベーションで(居留地)生まれて初めてスエットロッジのセレモニーを受けた。

言葉にできない感動だった。

柳の骨組みの丸いドーム型の小屋をにすっぽりと布をかけ中に黙って男たちが座る。
そして、入口の幕が閉じた。

真っ赤に焼かれた石にたっぷり水をかけ水蒸気がモウモウと立ち込めているんだろう。暗くて何も見えないがジャー!ジャー!ジャー・・・という熱気と音でわかる。あまりの熱で息ができない。
みなが順番に歌を歌い祈りを捧げる。祈りが一区切り着くと入口が小さく開けられ新しい真っ赤っかの石を中央に重ねる。
再び入口の幕を閉め暗闇に包まれジャー!ジャー!ジャー・・・。
また息ができない。日本のサウナは子供だましに思える。
この熱気を本当に肺の中に入れてもいいのだろうか?
耳が焼けていないか確かめる。
いつの間にか、意識があやふやになり彼らの懐かしい歌が遠くから耳に触れる。

どのくらい時間が経ったろう。

幕が開けられ外の世界が戻ってきた。

外に出るとすっかり満天の星空。
冷たい土の上に大の字に横たわりゆっくりと味わうように呼吸する。

新たな命と、新しい大きな風を感じる。

はじまりだ。12688281_977687618972311_3025491656273275131_n

サンタバーバラで8年ぶりの再会!

12743771_977668635640876_1056416102976697560_nサンタ・バーバラだ!
8年ぶりの友人Ayumi Nakamuraくんとの再会だ!
僕らはそれぞれの道を歩いていたはずなのに気がついたら同じフィールドにいた!

なんとあゆみくんは7年前から移住しカリフォルニアの(wetland & riparian restoration)湿地と水辺生態系再生の専門教育を受け、職業として実務にたずさわっているのだ。
つまり、葦船の材料となる葦の分布も調査研究しているということ!

ああ、素晴らしい!

元々日本にいるときはアイヌの人たちの文化と深くつながっていて、いまは特にロスアンゼルスからサンルイスオビスポまでの先住民族のほとんどすべての組織やグループに知り合いがいるという。
その上、彼が働いているチューマッシュ族のリザベーションの人たちは葦船を作る文化を持っているのだ!

それって、僕が知りたい葦のこと研究していて、会いたいと思っていたネイティブの人達と深く繋がっているってことじゃん!しかも日本語で話せるじゃないか!

ありえない!

そんな彼とこのタイミングで会えるなんて奇跡としか言えないよ!

この出会いはこれから大きな意味を持つことがしっかりと感じられる。

そうか、運命とはこういうものなのか!

ロンゲスト・ウオーク3日目

二日間の参加だったが、僕にとっては大きな学びになったと思う。
本やネットで知っていたこととは違い、今のネイティブの人たちと時間を過ごせたことが体験として何かを感じたんだと思う。
彼らが直面している問題もあるだろう。
それも含めてこれから共に歩ければと思う。
今回出会えたネイティブの仲間とも、再会を約束した。
デニスさん、みんなありがとう!
これからも続く、ロンゲストウォーク、みんな体を大事に楽しんでね!
いい風を!

さぁ、僕は一路サンタバーバラのチューマッシュ族の地へ!

石川 仁さんの写真

安全を守る鉄の馬たち!

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ハーレー・ダビットソンの鉄の馬にまたがったライダー達!
風貌からは想像しづらいと思うけど、なんと彼らはロンゲスト・ウォークで歩く人たちの安全を守るガードマンの係!
彼らはチームに分かれて全ての交差点に先回りし、
バイクをデンと止めて歩く100mの列を安全に渡れるように見守ってくれる。
サングラスにマスクに革ジャンでハーレー、しかもめったやたらとニヤニヤしない。
最後のひとりが渡りきると「ドバドババレバレバーーーッ」と爆音を街に響かせながら次の交差点へと向かう。
なんと清々しく粋じゃないか!

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LONGEST WALK 5 二日目

やっぱり今日も快晴!
昨日までみんながはじめましてで最初はぽつんとしてたけど、葦船のスピーチをしてからぐぐぐんと距離が縮まった。
歩きながら、休憩しながら、ご飯を食べながら、ミーティングで、シャワールームでいろんな話できるのがうれしい。
ネイティブの社会性にはまだまだ深刻な問題もあるだろう。
それでもアメリカという大きな存在のもつ印象とは別に、個人的なつながりが愛しくてたまらない。
なんてみんないい人なんだ!
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北米で草を束ねた舟と感動の初対面!

サンディエゴ在住でネイティブの血を引くアダムさんに案内され葦船の材料となる葦の群生している場所に案内してもらうことに。
どうしてもその存在をこの目で見て触れて感じたかった。

案内してくれたアダムスさんはネイティブの伝承を幼い頃から学び、現在各地でセレモニーを行っている。去年共通の友人の紹介で知り合った。
先月からメールで、
「葦船プロジェクトのリサーチのためにカルフォルニアに行くのでいろいろ教えて欲しい」
と、連絡すると二つ返事で快諾。
話が早い。

アダムさんに連れられて自然保護区で見渡す限りの葦原をドンと目の当たりにした。
圧巻だ!
カルフォルニア州にはまだまだ材料となる葦がいたるところで群生し、いくつかのネイティブの部族は舟作りやカゴ、小屋作りを今でも伝承しているという。
その間にはいろいろな物語がある。もちろん失われた文化も少なくない。

帰りがけの博物館入るといきなり頭上に葦舟が現れた!クミアイ族の作った舟だ。

北米で最初に出会った草を束ねた舟と目が合った時、

心に暖かな光みたいなものが弾ける。

「やあ兄弟、やっと出会えたな!」

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アメリカ西海岸リサーチの旅!

今夜、アメリカに向けて旅立とう!
3週間のリサーチの旅だ。
運命とは不思議なものでポンとスイッチが入るように葦船文化に詳しいネイティブアメリカンとつながることができた。
葦船の文化は南米やアフリカだけではなく北米でも伝承されていると聞いている。
北米大陸西海岸、サンフランシスコ、サンディエゴを中心に、時間が許せばメキシコのバハカルフォルニアまで行くつもりだ。
『環太平洋』『葦船』『ネイティブの知恵』『ポリネシア』『ミクロネシア』『ジャポネシア』
このキーワードがうまくつながるのだろうか。
考えても仕方ない。
まずは、空へ!

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